それまでは見過ごしてきたが、数年前から、この花に目が行くようになった。妖しい美しさに誘い込まれそうな感じがしたりする。
そのとき思ったのは、バンコクで見たハイビスカスに似ているということだった。同時に、行ったことはないのだが、なぜか韓国の田舎の風景を想ったりした。寒い日、韓国のその田舎でオンドルのある旅館に泊まったことがあるようなデジャヴュの感覚を呼び起こしたりした。
先日、テレビでムクゲが満開の山を映していた。「ムクゲはハイビスカスの仲間で、韓国の国花・・・」という説明を聞いて、はっとした。「ハイビスカス」「韓国」を連想したことは偶然のことだったのだろうか。それとも過去に本などで読んで知識として脳のどこかに記憶していたということなのだろうか。
いずれにせよ、花に目を奪われるような年代になったということだろう。