Akiko GraceのCDを聞いた。聞いていて大西順子を思い出した。どちらもNYでデビューして数々の賞を受賞した点では同じだが,大西順子とAkiko Graceの間には大きな違いがあり,そこには10年という時間差があることを感じた。
NYではJazzがレストランなどでのバックグラウンドミュージックに「なり下がった」感じがしないでもない。Akiko Graceの演奏はその時代の流れに沿っているような感じがした。「洗練されて」「美しい」。しかし,これは私のイメージするJazzではない。
大西順子の「ワイルドな激しさ」や「挑発的な態度」「挑む姿勢」こそが,Jazzの本流のように思える。大西順子の時代はよかった。