食品の賞味期限改竄などの事件はまるで連鎖反応が起きたかのように、跡を絶たない。今度はマクドナルドだ。しかし、マクドナルドに関しては問題が大きく広がる気配はない。なぜか、マスコミは今のところあまり騒ぎ立ててはいない。マクドナルドといえば、テレビコマーシャルをはじめマスコミに流れる広告料は半端でないだろうから、裏で何らかの力が作用しているのかもしれない。
賞味期限とは本当に安全な期間にさらに7~8掛けぐらいで算出して表示しているそうだから、僕の場合、刺身などの生鮮食品は別にして、加熱処理などを施しているものは1日や2日過ぎたところで大騒ぎしたりすることはない。平気で賞味期限が過ぎたうどんなどを食したりしていて何の問題もない。世の中過剰反応しすぎるのではないとも思う。
かつて賞味期限の表示などがなされることがなかった時代には、少し古くなったかなと思われる食品に対しては、個人個人が嗅覚や味覚、視覚、触覚などを総動員して対処していた。たとえば、この牛乳はそろそろ捨てたほうがいいか、まだ大丈夫かという判断は個人に任されていたように思う。生きていくうえでの動物的な感覚や判断力が要求されていたわけだ。また、判断のための基準とか知恵も親から子へと受け継がれていた。
賞味期限を表示する制度は、それなりの意味があることは分かる。しかし、賞味期限改竄などの問題が続発することを考えれば、シールに印刷された賞味期限などは平気で改竄されたりするのが実態であることを物語っており、これらの事件は賞味期限などを信用してはならないということを教えているのだろう。