夏休みのこの季節はふだんとは違う電車内の風景がある。おじいさんあるいはおばあさんと孫という組み合わせも多い。昨日はこんな光景を見た。
「ほらほら、○○ちゃん座って」とおばあちゃんが孫のために座席を確保する。おじいちゃんも「早く、早く」と孫を急きたてる。幼稚園か小学校低学年の孫はお菓子をくわえたまま、だらしなく足を投げ出して座席に座った。おじいちゃんとおばあちゃんは立ったままだった。高齢者と幼児ではどちらが優先して座るかは、国民性の違いがあるだろう。欧米では当然高齢者優先だろうし、幼児優先は中国や日本の文化のように思える。
子供を馬に乗せて親が歩いていたら周囲から非難されて親が交代して馬に乗り、今度はまたその姿を非難されて子供が馬に乗るという中国の古い話があったのを思い出した。これはなんの本なのか、正確にはどういう内容と結論なのかは全く思い出せない。
電車の中で高齢者とその孫の姿を見ていて、文化の違いを考えるよりも自分の記憶力の衰えを感じてしまった。