渋谷には東急本店とドン・キホーテが向かい合っていて、この対照が面白い。
昨日、約束の時間までにだいぶ時間があったので、この二つの店をのぞいてみた。まず、ドン・キホーテ。店内は通路が迷路のように延びて商品があふれかえっている。人をかきわけないと奥へ進めないほどの混雑ぶりだ。活気というより、買い物客の熱気が充満していた。
混雑がひどいので早々に店を出て東急本店に入った。歩道に面してブルガリやグッチのショーウィンドウがあり、見るからに高級感がある。このデパートはいつもすいている感じがするが、入ってみるといつもよりもさらに客は少ない感じがした。とにかく客はまばらで、ブルガリやグッチには客は全くいない。ほかのフロアも同様で、店員はみんな暇そうに立っていた。金曜日の夕方というのに。
世界同時不況、消費の低迷、実体経済の悪化を目の当たりにした感じがした。自由主義経済のしっぺ返しのような気がした。まだ悪い時代の始まりに過ぎないのかもしれないと思うと、その後の飲み会は能天気には酔えなかった。