大学時代のサークルの仲間とは卒業後も忘年会や暑気払いを開いては一緒に飲む機会が多い。いつもは東京の居酒屋などの飲食店で集まって飲む。しかし誰が言い出したのかはっきりしないのだが、今回は会津の東山温泉に集結して飲み明かすという企画で、先週出かけた。
いつもだと東京では終電を気にしながら飲むのだが、今回はその心配がないのでとことん飲めそうだと期待した。集まったのは10人。大騒ぎをしながら囲炉裏を囲んで、ビール、日本酒、ワインなどを飲みまくった感じだった。旅館の生ビールは飲み尽くしてしまった。しかし、かなりの量を飲んだせいか、午前0時を過ぎると全員ダウンしてしまい、年を感じさせる結果となった。
翌朝、朝食で顔をそろえると、全員おとなしく毒気を抜かれたような様子だった。向かい酒だと言って朝から生ビールを飲んでいる元気なものもいたが、前夜のような冗談も馬鹿騒ぎもなく、静かな朝食となった。
会津は新緑が美しかったが、くたびれた。そして想念や雑念などすべて雲散霧消したのではないかと思われるうつろな気分で会津を後にしたのだった。飲み会がこんなにもくたびれるものだとは思ってもいなかった。たぶん、全員同じ気分だったろう。