比較的近くて自然環境が豊かな公園に出かけ、草地に寝ころんでゆっくりした雲の動きなどを見ていた。のんびりした気分を味わっていると、ふと動くものが目に入った。てんとう虫だった。こんなに間近に見るのは初めてかもしれないと、その動きをしばらく見ていて飽きることがなかった。そして思った。
地球温暖化が問題になっているが、それに伴って生態系も変わり、やがてこんな虫たちも消えていくのかもしれない。子供の頃には身近にいて、とくに驚くこともなかった生物がまだ共存しているのは、幸いだと思うべきなのかもしれない。
中国大陸で発生したオゾンが原因だともいわれる光化学スモッグが初めて日本で発生したというニュースを思い起こし、中国の方の空を眺めるとなんとなくかすんでいるように見えたのだった。穏やかな日曜日だったことに変わりはないのだが。