「ばくらい」って何だ? 先日やや高級な天ぷら屋のカウンターに座ってメニューを見ると、おつまみの箇所に「ばくらい」というものがあった。「ばくらい」の語の響きから、ばくばく食らうものかなと一瞬思った。店長に聞くと、ホヤとコノワタの塩辛だという。さっそくもらった。
めっぽううまい!
ホヤもしっかりうまさが出ている!
生ビールはまだグラスに半分残っていたが、あわててぬる燗を頼んだ。コノワタはナマコの内臓で珍味だということは知っていたが、「ばくらい」は知らなかった。ちょっとおつまみ程度の量しか出てこなかったから、ばくばく食らうものではないことも分かった。これは、珍味の中の珍味ではないかと思った。同時に、世の中にはこのようなうまいものがあって、それをつまみに酒を楽しんでいる人もいたのに僕は知らなかったんだと思うと、悔し涙が出てきそうだった。
よし、今週はさっそく「ばくらい」を買いに行こう。だけど、どこで売っているのだろう?