iPodにはSongsというカテゴリーがあり、ここから入ると、アルファベットの「a」から始まって曲がずらりと順番に表示される。ジャズだと「サマータイム」「ラウンド・ミッドナイト」などは何人のもミュージシャンの曲が並んで、聴き比べをすることができるのが楽しい。
きょう「a」から順番に見ていくと、「アルビノーニのアダージョ」が2つ並んでいることを「発見」した。ひとつはバロック・シャンバー・オーケストラ、もうひとつはカラヤン+ベルリンフィルだ。カラヤンのほうはほとんど記憶にないので、2つを聴き比べてみた。この曲はクラシックの中ではもっとも好きな曲のひとつだ。
バロック・シャンバー・オーケストラのほうは聴き慣れているので全く違和感はないのだが、それに比べてカラヤンのほうのテンポはとにかく驚くほどゆったりとしていて遅い。ジャズなどの場合は演奏者が変わっても、曲のテンポはあまり変わらないような気がしていたので、このカラヤンには驚いた。この曲はアルビノーニのオリジナルではなく後世になって他の人によって再構成されたといわれるが、それはこの際どうでもいい。もしアルビノーニが生きていたら、テンポが極端に違う2つの演奏についての感想をぜひ聞いてみたいと思った。
iPodはいろいろな音楽の楽しみ方を提供してくれる。