先日、ポータル東京の取材をかねて谷中を歩いた。日暮里駅から西へ。「夕やけだんだん」の坂を下ると谷中銀座商店街になる。狭い通りに昔風の商店街が延びている。元少年少女などにはかなり人気のある場所らしく、平日なのにかなりの人出だ。昼過ぎだった。元少年少女たちは一様に袋に入った揚げ物を食べながら歩いている。
よく観察すると、商店街には2軒の総菜屋があって、そこのメンチカツを買って歩きながら食べるのがこの町のスタイルらしい。これらの店は僕が日頃馬鹿にする12チャンネルや新聞などで何度も紹介されているらしい。たとえ低レベルではあっても、マスコミの影響は恐ろしいものだ。街を歩く人々には恥ずかしさなどは見受けられない。街歩きを愉しんでいるように見えた。それはそれでいいだろう。
記憶するため行列ができていた店の写真を撮った。帰宅して改めてその写真を見ると、店の柱に「撮影禁止」という張り紙があることが分かった。店内ではなく、外から店を撮影するのも禁止しているような感じだ。通りからの撮影を禁止しようとしているのなら、その感覚を笑ってしまう。ここは店の人も店も訪れる人も、いろいろな意味で庶民の街なのだな。