女は清くやさしく生きて
電車に乗れば座席をゆずり
悲しい歌が聞こえてきたら
ほろりとなみだしてしまう
これが女の姿なら
私もつい、あこがれてしまう
今はどうか知らないが、若い頃の井上陽水はきらめくような感性に満ちていたように思える。きょう、iPod をシャッフルモードで聴いていたら、スタン・ゲッツのジャズの次にこの井上陽水の若い頃の「あこがれ」という曲が鳴りだした。
僕のiPod には約4500曲が収まっているので、毎日10曲ずつ聴いたとしてもとても1年では全部聴くことはできない。1年に1回も聴くことがない曲があったとしてもそれは不思議ではない。だからシャッフルモードでは、こんな曲も入っていたのかと驚くこともある。次は何が出るかというのも楽しみだ。
この「あこがれ」を聴きながら車内を見渡すと、向かいの席で化粧をしている若い女が眼に入った。周りにはつり革にぶら下がるようにして立っているお年寄りもいた。
井上陽水はこのような現代の風景を予知して、この歌を歌ったのかもしれない。